prp療法は肌の若返り効果なし?
鏡を見るたびに、年齢による肌の衰えが気になってしまうことはありませんか?
20代をピークに減少し始めるコラーゲンやエラスチンは、ハリや弾力といった、若々しい肌の維持に欠かせない成分です。
近年、こうした肌の悩みに対して注目を集めているのが「PRP療法」です。自分の血液から採取した成分を注入することで、自己再生能力を高め、肌本来の力を引き出す治療法ですが、効果の出方には個人差があり、中には効果を感じられないという声も聞かれます。
今回は、PRP療法で期待できる効果と、効果が低いと感じられる理由、そして失敗しないためのクリニック選びのポイントまで詳しく解説していきます。
PRP療法で期待できる効果とは?
年齢を重ねるにつれて、鏡を見るたびにため息が出てしまう…。特に、20代をピークに減少していくと言われているコラーゲンやエラスチンは、肌のハリや弾力を支える大切な成分です。
これらの成分が失われていくと、肌の弾力が失われ、まるで空気が抜けた風船のようにしぼんでしまい、しわやたるみ、毛穴の開きが目立つようになります。
このような肌老化の悩みに対して、近年注目を集めているのがPRP療法です。自分の血液から作られたPRP(多血小板血漿)を注入することで、自身の自然な治癒力を利用し、肌の再生を促す治療法です。
PRPには、細胞の成長や修復を促進する様々な成長因子が豊富に含まれており、まるで植物に栄養を与えるように、肌細胞に活力を与え、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
具体的な効果としては、以下のようなものがあります。
肌のハリや弾力アップ
PRPに含まれる成長因子が、肌の奥深くにある真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。
コラーゲンは、肌に弾力を与える役割を、エラスチンは肌のハリを保つ役割を担っています。これらの生成が促進されることで、肌の内側からふっくらと押し上げられるようなハリと弾力を取り戻す効果が期待できます。
例えば、年齢とともに頬のあたりがたるんできた、という場合でも、PRP療法によって、ピンとしたハリのある肌を取り戻せる可能性があります。
しわやたるみの改善効果
加齢や紫外線、乾燥などの影響で、コラーゲンやエラスチンはダメージを受け、その生成能力も低下してしまいます。
その結果、肌の弾力が失われ、しわやたるみが現れてしまうのです。
PRP療法は、減少してしまったコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌に内側から働きかけることで、これらのお悩みを改善する効果が期待できます。
特に、目の周りや口周りの細かいしわ、ほうれい線などの改善効果も期待できます。
ニキビ跡や毛穴の開き改善
ニキビ跡や毛穴の開きは、肌の炎症や乾燥によってコラーゲンがダメージを受け、肌の再生がうまくいかなくなることで起こります。
ニキビが繰り返しできると、真皮層までダメージが及び、肌の再生が追い付かずに、クレーターのようなニキビ跡や毛穴が目立つようになるのです。
PRPに含まれる成長因子は、ダメージを受けた肌の細胞を修復する働きがあるため、ニキビ跡を薄くしたり、毛穴の開きを目立たなくしたりする効果が期待できます。
薄毛治療にも効果が期待できる
PRP療法は、薄毛治療にも効果が期待できます。
薄毛の原因の一つに、毛を作る毛母細胞の働きが弱まっていることが挙げられます。
PRPに含まれる成長因子は、この毛母細胞にも働きかけ、発毛を促す効果があると考えられています。
さらに、PRP療法は頭皮の血行を促進する効果も期待できるため、髪の毛に栄養が行き届きやすくなり、健康な髪の毛の成長をサポートします。
PRP療法の効果が低いと感じられる理由
PRP療法は、自分の血液から抽出したPRPを注入することで、肌の若返りを目指す治療法です。多くの患者様で効果を実感頂ける治療ですが、「効果が低いと感じてしまう…」というお声も耳にすることがあります。
効果の出方には個人差があり、低いと感じてしまう背景には、いくつかの理由が考えられます。
効果の実感には個人差がある
PRP療法の効果は、患者様自身の細胞の活性度や体質、生活習慣によって大きく影響を受けます。
例えば、同じように日焼けをしてしまった場合でも、肌の回復力には個人差があります。これは、生まれ持った体質や、日々の生活習慣(食事、睡眠、運動、ストレスなど)によって、細胞の再生能力に差が生じるためです。PRP療法の効果にも、こうした個人差が影響します。
また、「喫煙習慣」「睡眠不足」「偏った食生活」などは、細胞の再生を妨げ、PRP療法の効果を減少させる可能性があります。
PRP療法の効果を最大限に引き出すためには、自身の生活習慣を見直し、細胞が活性化するような健やかな状態を保つことが大切です。
治療部位や症状によって効果が異なる
PRP療法は、様々な肌の悩みに対して効果が期待できますが、治療部位や症状によって効果の出方が異なります。
例えば、浅いしわや肌のハリには効果を実感しやすい一方で、深いしわやたるみには、複数回の治療が必要となる場合もあります。
| 治療部位 | 効果 |
|---|---|
| 目元の小じわ | 効果を感じやすい |
| ほうれい線 | しわの深さによっては複数回必要 |
| ニキビ跡 | 凹み具合によっては複数回必要 |
| 薄毛治療 | 効果の出方には個人差がある |
このように、お悩みの症状や部位に適した治療計画を立てることが重要です。
当院では、患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、適切な治療計画をご提案させていただきます。
1回の治療では効果が実感しにくい
PRP療法は、細胞の再生を促す治療であるため、効果が表れるまでに時間がかかります。
1回の治療でも効果を実感できる場合もありますが、複数回、継続して治療を受けることで、より効果を実感しやすくなります。効果の持続期間も個人差がありますが、一般的には数ヶ月から数年と言われています。
これは、植物に栄養を与えるのと同じように、肌にも栄養を与え続けることで、より効果を実感できるイメージです。
また、PRP療法とPPP療法の効果を比較した研究では、どちらも顔の若返りに効果的であるという結果が出ています。しかし、効果の出方には違いがあり、PRP療法は肌全体の改善に、PPP療法は浅いしわの改善に効果的であるという結果が出ています。
PRP療法で失敗しないためのポイント
PRP療法は、自分の血液を使うため、安全性の高い治療というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、実際には、施術を受けるクリニックや医師の選択を誤ってしまうと、効果を実感できなかったり、思わぬリスクに繋がる可能性もあります。
まるで、同じ食材を使っても、シェフの腕によって料理の味が大きく変わるように、PRP療法も医師の技術や経験によって結果が大きく左右される治療と言えるでしょう。
そこで、ここではPRP療法で失敗しないために、クリニック選びで特に注意すべき3つのポイントを解説します。
医師の経験や実績を確認
PRP療法は、医師の技術や経験によって効果に差が出やすい治療法です。
具体的には、血液の採取方法やPRPの濃縮方法、注入する部位や深さ、注入量などを適切に調整することが重要になります。
例えば、PRPの注入量が少なすぎると効果が期待できませんし、逆に多すぎると、腫れや痛みが強く出てしまう可能性があります。
また、注入する部位や深さについても、患者様のお悩みに合わせて適切に調整する必要があります。
そのため、PRP療法を受ける際には、医師の経験や実績をしっかり確認することが大切です。
具体的には、ホームページで症例写真や施術件数をチェックしたり、カウンセリングで医師に直接質問したりしてみましょう。
クリニック選びのポイントとしては、
- PRP療法の症例件数が多い
- 施術経験が豊富な医師が在籍している
- カウンセリングで治療内容やリスクについて丁寧に説明してくれる
といった点が挙げられます。これらのポイントを参考に、信頼できる医師を選びましょう。
成長因子(bFGF)を添加していないかを確認
PRP療法では、PRPに成長因子(bFGF)を添加することがあります。成長因子とは、細胞の増殖や分化を促すタンパク質の一種です。
これを添加することで、さらに高い効果が期待できるとされています。
しかし、成長因子を添加したPRP療法は、まだ厚生労働省の承認を得られていません。
これは、新しい薬を開発する際、その効果と安全性を確認するために、国が定めた厳しい審査基準をクリアする必要があるのと同様です。
承認を得ていない治療法を受けることは、安全性が確立されていない薬を使用するのと似ており、予期せぬ副作用のリスクを伴う可能性があることを理解しておく必要があります。
また、成長因子を添加することで、予想以上に注入部位が膨らみすぎたり、しこりになるなどの副作用が多く報告されています。
失敗のリスクを下げるためには成長因子を添加していないPRPを使用しているクリニックを選ぶ方が良いでしょう。
丁寧なカウンセリングとアフターケア
PRP療法の効果を最大限に引き出し、安心して治療を受けていただくためには、丁寧なカウンセリングとアフターケアが不可欠です。
カウンセリングでは、医師があなたの肌の状態や悩みに合わせて、最適な治療プランを提案します。治療内容やリスク、費用などについて、疑問や不安がなくなるまで、医師に相談しましょう。
また、PRP療法は、1回の治療で効果が実感できる場合もありますが、複数回の治療が必要となる場合もあります。効果の持続期間には個人差があるため、医師の指示に従って、適切な頻度で治療を受けるようにしましょう。
アフターケアとして、治療後は、肌に負担をかけないように、紫外線対策や保湿をしっかり行うことが大切です。
また、飲酒や激しい運動、サウナなどは、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、控えるようにしましょう。医師の指示に従って、適切なアフターケアを行うようにしましょう。
PRP療法は、正しく行えば、肌の若返りに効果的な治療法です。
しかし、その反面、クリニック選びや治療内容をよく理解せずに治療を受けてしまうと、効果が得られなかったり、思わぬ副作用が出てしまったりする可能性もあります。
信頼できる医師の元で、しっかりとカウンセリングを受け、治療内容やリスク、アフターケアについて理解した上で治療を受けるようにしましょう。
PRP療法を受ける前の注意点
PRP療法は、自分の血液から抽出したPRPを注入することで、肌の若返りを目指す治療法です。 「自分の血液を使うなら安心」と安易に考えがちですが、医療行為である以上、リスクや副作用はつきものです。 治療を受ける前に、メリットだけでなく、デメリットもきちんと理解しておくことが大切です。
治療のリスクや副作用
PRP療法は、自分の血液成分を注入するため、アレルギー反応などのリスクは低いと言われています。 しかし、ゼロではありません。
注射による治療である以上、以下のようなリスクは避けられません。
- 注入部位の腫れや赤み、内出血、痛み、熱感
- 感染症
- アレルギー反応
- 血管損傷
- 神経損傷
- しこり
これらのリスクは、医師の技術や経験、使用される医療機器、衛生管理体制などによって大きく左右されます。
例えば、PRPの注入量が適切でなければ、効果が半減したり、逆に腫れや痛みが強く出てしまったりする可能性があります。 また、注入する深さやスピード、針を刺す角度なども、医師の技術によって大きく左右されます。
「先生にお任せすれば大丈夫」ではなく、患者様自身も治療内容やリスクについてきちんと理解しておくことが大切です。

治療費用の目安
PRP療法は、自由診療のため保険は適用されません。 クリニックによって費用は異なり、1回の治療あたり、おおよそ5万円~15万円が相場です。 顔全体に施術する場合や、複数回の治療が必要な場合は、さらに費用がかかります。
治療を受ける前に、クリニックに確認し、費用の総額を把握しておくようにしましょう。
また、近年、PRPに成長因子(bFGF)を添加することで、さらに高い効果が期待できるとする治療法も登場しています。 しかし、成長因子を添加したPRP療法は、まだ厚生労働省の承認を得られていません。 承認を得ていない治療法を受けることは、安全性が確立されていない薬を使用するのと似ており、膨らみすぎやしこりなどの予期せぬ副作用のリスクを伴う可能性があることを理解しておく必要があります。
治療後のダウンタイム
PRP療法は、注射による治療であるため、治療後のダウンタイムは比較的短いと言われています。
ダウンタイムには個人差がありますが、ほとんどの場合、2~3日程度で腫れや赤みは落ち着いてきます。 ただし、注入部位や肌質によっては、1週間程度腫れが続く場合もあります。 メイクは、腫れや赤みが引いてから可能となります。
治療を受ける前に、ダウンタイムや注意点について、医師にしっかりと説明を受けるようにしましょう。
まとめ
PRP療法は、自身の血液から抽出したPRPを注入し、肌の若返りを促す治療法です。
肌のハリや弾力アップ、しわやたるみの改善効果、ニキビ跡や毛穴の開き改善、薄毛治療にも効果が期待できます。
効果には個人差があり、治療部位や症状によって効果が異なります。
医師の経験や実績を確認し、成長因子(bFGF・フィブラストスプレー)の添加の有無、丁寧なカウンセリングとアフターケアを提供してくれるクリニックを選びましょう。
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参考文献
- 顔面のフォトエイジング治療におけるプレートレットリッチプラズマ(PRP)とプレートレットポアプラズマ(PPP)の比較:ダブルブラインドランダム化比較対照側顔分割研究